「はこBOON」北海道・沖縄発着の航空輸送廃止を発表(ヤマト運輸)
「はこBOON」北海道・沖縄発着の航空輸送廃止を発表(ヤマト運輸)
2013年11月、「はこBOON」事務局から衝撃的な発表がなされた。それは、北海道と沖縄を発送地または到着地とする荷物は
今まで遠距離であっても概ね集荷されて2日後の配達程度であったのが、北海道から四国や九州が集荷された3日後の配達、
沖縄からだと九州宛で集荷されて3〜5日後の配達、北海道と沖縄だと集荷されて8〜10日後になるという。
ある程度の輸送に詳しい人ならこの数字を見れば想像は出来るとは思いますが、荷物の輸送方法の変更を意味していることであり、
ヤマト運輸の迅速なスピード輸送には不可欠な航空機による運送をしないという発表である。今まで、ヤマト運輸宅急便と
「はこboon」は輸送スピードの面ではさほど差がなく、店舗から集荷された当日の配達もtodayサービス同様に行われていた。
下記が「はこboon」事務局が発表したサービスレベル(集荷された日を0日目として荷物が届く日数の予定日)である。
2013年11月15日以降の各地域相互間の配達までにかかる日数
【該当区間と配送日数目安】
(発送地域) (到着地域) (配送日数目安)
・北海道発 → 沖縄着 :8〜10日
・北海道発 → 中国、四国、九州着 :3日
・東北、関東、信越、北陸、中部発 → 沖縄着 :5〜7日
・関西、中国、四国発 → 沖縄着 :4〜6日
・中国、四国、九州発 → 北海道着 :3日
・九州発 → 沖縄着 :3〜5日
・沖縄発 → 北海道着 :8〜10日
・沖縄発 → 東北、関東、信越、北陸、中部着 :5〜7日
・沖縄発 → 関西、中国、四国着 :4〜6日
・沖縄発 → 九州着 :3〜5日
なお上記の区間以外の配送については、配送日数の変更はないと告知している
今までのサービスレベルである日数は料金・お届け予定日検索 (宅急便)
を参照。
ヤマト運輸は目安としてトラック輸送で2日目の配達になる地域にはトラック輸送がされ
3日目になってしまう場合は航空機輸送による素早い輸送を行い2日目配達にしているものと思われます。
●船便例(沖縄県仲井間→鹿児島→千葉県成田市)
●船便例(鈴鹿市→鹿児島→沖縄県)
いままで「はこboon」のヤマト運輸側の都合で利用のできない地域は「小笠原諸島」だけでしたが今後は
宅急便とここまで差をつけるとなると北海道や沖縄では「はこboon」は使いづらくなることでしょう。
大きくて軽い荷物を安く早く届けるのに大変重宝していた「はこboon」ですが、今後は安さと遅さを考慮すると
長遠距離の利用者は事前に相談しないとトラブルに発展するかもしれません。
なお、沖縄・北海道の航空便を利用しなくなった理由としては容積が大きい荷物が多いため利用できる
FC(フライトコンテナ)数に限界がきており搭載枠が確保しづらいとか
国土交通省からの指導による航空貨物の安全確認のために、荷物に記載された内容品欄とX線検査の
照合の手間、及び明確に中身を記載しない発送人への事前電話対応が多くて的経費がかかり重荷になっている。
などが考えられますね。
よくある事例
・出品商品名しか書かない
・危険物を送ろうとする
・あいまいな表現しかしない
・電話にまともな対応をしない
・陸送や船舶輸送にした際に苦情を言う
資料
航空機に載せられない品物
花火
化粧品(マニキュア・除光液・香水)
薬用アルコール
アロマオイル
ライター(オイルライター・ガスライター)
マッチ
石油ストーブ
鉄砲刀剣類
スプレー(ヘアースプレー・携帯用酸素スプレー・召集スプレー)
消火器
バッテリー
エンジン
タイヤ(空気が入っているもの)
ペンキ(ラッカー・シンナー)
接着剤
毒物類(殺虫剤・農薬・病毒を移しやすい物質)
ドライアイス
磁石
リチウム電池(リチウム電池を利用したパソコン・デジカメ類等)
木炭(和歌山県の「紀州備長炭証」の貼られた物)
ヤマト運輸は沖縄発着の宅急便運賃は運送経費がかかるため他の地域より意図的に高い設定としているため
「はこboon」の運賃設定は「すごく安い」と感じられていただけに輸送時間がかかるのはとても残念です。
ヤマト運輸地帯別運賃区分表
配送日数一部変更のお知らせ
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ヤマト運輸で宅急便発送・メール便・ヤマト便の利用方法
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